ハーブは料理の香り付けや薬味だけではなく、茶葉として飲用もでき、ヨーロッパ地方では古くから親しまれています。

日本でも最近は人気があり、専門店も多くあって比較的簡単に入手することができる身近なものです。

ハーブは数ある種類の中に、心身をリラックスさせたりホルモンバランスを整える作用があるものがあり、それが女性の更年期対策に有効です。

実際にヨーロッパ地方では昔から更年期障害の症状緩和の為に、積極的に利用されています。

ただし中には、セントジョーンズワート(西洋弟切草)のように作用が強いものもありますので、利用するには注意点を確認するようにして下さい。

  

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ここでは更年期対策におススメのハーブを15種類紹介します。

皆さんも参考にして、ハーブティーを是非お試しになってみてはいかがでしょうか。

 

フレッシュハーブとドライハーブについて

ハーブにはフレッシュハーブとドライハーブがあります。

フレッシュハーブとは、摘んだばかりの新鮮な花弁や葉、茎などの茶葉のことを指します。

自宅で栽培している方が使用することが多く、最近では、スーパーの野菜売り場でも購入することが可能です。

 

ドライハーブとは、乾燥させた花弁や葉、茎などを用いた茶葉のことを指します。

デパート、ハーブ専門店、最近ではスーパーなどでもよく販売されている茶葉です。

 

フレッシュハーブとドライハーブの違いは、ドライハーブの薬効がフレッシュハーブのおよそ3倍と言われている点です。

それはドライハーブが水分をギリギリまで搾り取って、薬効成分だけにしているからです。

但し、フレッシュハーブとドライハーブでは同じものでも風味が異なります。

香りを楽しみたい方はフレッシュハーブがおすすめですが、ご自分で試してみてどちらか好みのものを使用する方が良いでしょう。

 

まずは、ご自分の症状に合わせて1種類のハーブから始めてみましょう。

ハーブには独特の風味があり、なじめない方もいらっしゃると思います。

その際はハチミツやシロップなどを入れて飲みやすくするとよいでしょう。

 

またハーブはブレンドして楽しむことができます。

1種類だけでは慣れなくてもブレンドすることにより、好みの風味にすることもできます。

また「更年期障害+不眠症」というように、症状に合わせて該当のハーブをブレンドすることも効果的です。

ハーブに慣れてきたら、いろいろ試すのもいいかもしれませんね。

 

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更年期対策におススメのハーブ 15種類!

1)アニス

学 名:Pimpinella anisum
英 名:anise
和 名:アニス
分 類:一年草
科属名:セリ科 ミツバグサ属
原産地:地中海東部地域
成 分:アネトール、フェンコン、クマリン、エストラゴールなど

 

アニスは甘い味と香りが特徴のハーブで、古くから香料や薬草として利用されてきました。

エストロゲン(女性ホルモン)の類似作用があるので更年期のホルモンバランスの調整に有効です。また鎮痛作用もあるので咳や頭痛を鎮めるためにも用いられています。

アニスは古くから薬草として扱われていて、健胃剤、去痰剤、歯磨き粉の成分として使われていました。

近年の研究では心臓の保護効果も発見されており、心筋梗塞などの心疾患を防ぐ効果があると考えられています。

 

作 用:ホルモンバランス調整、鎮痛、消化管機能促進、去痰など
香 り:甘草(カンゾウ)と似た甘い香り
味 覚:甘みのある味
注意点:妊娠中は控えて下さい。

 

2)カモミール

学 名:Matricaria recutita
英 名:German chamomile
和 名:カミツレ
分 類:一年草(ジャーマンカモミール)
科属名:キク科 シカギク属
原産地:ヨーロッパ、西アジア
成 分:アズレン、ルチン、クマリン、シアン配糖体、コリン、タンニン、フラボノイドなど

 

カモミールはリンゴのような香りがするのが特徴です。

古くからヨーロッパでは薬草ハーブとして使用されていました。

日本には19世紀の初めに頃から栽培が始められ、現在は広く普及しています。飛来してきた種がそのまま育って根付くことも多いので、普段から目にすることができます。

カモミールには傾眠・鎮静作用があるのでストレスを緩和するのに有効です。気分をリラックスさせてくれますので不眠症にも効果的です。更年期障害、生理痛(月経困難症)やPMS(月経前症候群)、冷え性の改善などにもとても有効です。女性特有の不調には全般的におススメのハーブです。

カモミールは似た薬効のハーブをブレンドして飲むことが多く、カモミールを中心としたオリジナルブレンド品を販売している専門店があります。

カモミールは近くに生えている植物を健康にする働きがあるといわれており、キャベツなどの野菜のそばに植えておくと害虫予防になるそうです。

 

作 用:鎮静、健胃、発汗、保温、抗炎症、消化促進、免疫機能向上など
香 り:リンゴのような香り
味 覚:甘い味
注意点:キク科アレルギーの方は控えて下さい。

 

3)サフラワー(紅花)

学 名:Carthamus tinctorius
英 名:Safflower
和 名:ベニバナ(紅花)
分 類:一年草または越年草
科属名:キク科 ベニバナ属
原産地:エジプト
成 分:ステロール、リグナン、フラボノイドなど

 

サフラワーは昔から世界各地で栽培されています。

サフラワーは血行促進作用があり冷え性の緩和・改善に効果的なハーブです。

また鎮静作用もあり、更年期のイライラ、不眠症や疲労回復などに効果があります。

サフラワーは養命酒、葛根紅花湯、滋血潤腸湯、通導散などの漢方にも使われています。

サフラワーの種子を搾った油は紅花油といい、料理用として一般的に販売されています。

 

作 用:血行促進、子宮収縮、通経、発汗など
香 り:独特の香り
味 覚:あっさりした味
注意点:妊娠中は控えて下さい。キク科アレルギーの方は控えて下さい。

 

4)セイジ

学 名:Salvia officinalis
英 名:common sage
和 名:ヤクヨウサルビア(薬用サルビア)
分 類:多年草または常緑低木
科属名:シソ科 アキギリ属
原産地:地中海
成 分:ポリフェノール、カルノソール、ジテルペン、ツジョン、カンファーなど

 

セイジは抗酸化作用が強く、古代ローマ時代より薬草として使われていた歴史があります。

セイジはエストロゲン(女性ホルモン)の類似作用があるので、更年期障害、PMS(月経前症候)を緩和・改善する効果があります。

また殺菌力、解熱、浄血作用にも優れているので、口内炎などの緩和・改善、喉や気管支炎などの呼吸器系の緩和・改善にも有効です。

古いアラビアのことわざには、「庭にセイジを植えているものが、どうして死ぬことができようか」とあるように、古くから薬草として有名です。

またソーセージによく利用されることは有名で、肉の臭み消しや香辛料として利用されています。ヨーロッパでの様々な料理には頻繁に利用されているハーブです。

 

作 用:ホルモンバランス調整、抗菌、収れん、発汗抑制、抗酸化など
香 り:すっきり独特の香り
味 覚:薬草のような軽い苦味
注意点:妊娠中は使用を控えて下さい。癲癇(てんかん)の方は使用を控えて下さい。

 

5)セントジョンズワート

学 名:Hypericum perforatum
英 名:Common St. John’s wort
和 名:セイヨウオトギリソウ(西洋弟切草)
分 類:多年草
科属名:オトギリソウ科 オトギリソウ属
原産地:ヨーロッパ
成 分:タンニン、ルチン、クエルチトリン、クエルセチン、ヒペリン、ヘペロサイドなど

 

セントジョーンズワートは古くから医療目的のハーブとして使用されていました。

ネイティブアメリカンも様々な医療目的のハーブとして使用してきたそうです。

セントジョーンズワートには抗うつ作用があり、更年期や生理時のイライラ、うつや不安、恐怖で落ち着きがない時等に飲用すると心身を安定させてくれます。自分自身で感情がコントロールできない時に使用するのが効果的です。

今ではドイツを始めいくつかの国で、うつ病や不安障害の処置薬として一般的に利用されています。

日本はハーブとして扱われており、一般に市販されています。

しかし多くの薬物と相互作用をするので、使用する際には少し注意が必要です。

 

作 用:抗うつ、抗菌、消炎、鎮静、収斂など
香 り:薬草のような香り
味 覚:少し苦い味
注意点:薬との相互作用があります。併用の際は、必ず医師の指示を受けましょう。妊娠中は使用を控えて下さい。色白の人は、過度の日光への照射は避けた方がよいでしょう。

 

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6)チェストツリー

学 名:Vitex agnus-castus
英 名:chaste tree
和 名:セイヨウニンジンボク(西洋人参木)
分 類:落葉性
科属名:シソ科 ハマゴウ属
原産地:南ヨーロッパ、中央アジア
成 分:イリロイド、アルカロイド、カスチン、フラボノイドなど

 

チェストツリーは古くから、あらゆる婦人病の緩和・改善に使用されていました。

チェストツリーはホルモン中枢である脳下垂体に作用し、女性ホルモンのバランスを調整する作用があるので、更年期障害、生理痛、PMS(月経前症候群)などの症状に有効です。

既にドイツなどで研究が進められ、チェストツリーがPMS(月経前症候群)の症状の治療薬として認可されています。

また最近ではバストアップ効果を期待できると注目を浴びており、サプリメントなどの原料に使用されています。

 

作 用:ホルモンバランス調整、乳分泌促進、鎮痙、鎮痛など
香 り:木のような香り
味 覚:やや苦味がある味
注意点:経口避妊薬の効果を下げることがあります。妊娠中、授乳中は使用を控えて下さい。

 

7)フェンネル

学 名:Foeniculum vulgare
英 名:Fennel
和 名:ウイキョウ(茴香)
分 類:多年草
科属名:セリ科 ウイキョウ属
原産地:地中海沿岸
成 分:エストラゴール、アネトール、フェンコン、ルチン、ビタミンA・C、ミネラルなど

 

フェンネルは古代エジプトや古代ローマでも栽培されていた記録があり、歴史的にも古い作物のひとつとされています。

和名はウイキョウ(茴香)といい、日本には平安時代に中国から渡来し多く栽培されています。

フェンネルはエストロゲン(女性ホルモン)の類似作用があるので、月経痛、PMS(月経前症候)、更年期障害を緩和、改善してくれる効果があります。

果実は健胃作用があり、太田胃散、口中清涼剤の仁丹などに使われています。

西洋では魚料理やピクルスの風味付けに使われています。またインドではカレー料理に使われています。

 

作 用:ホルモンバランス調整、利尿、去痰、消化促進など
香 り:スパイシーなカレーのような香り
味 覚:甘みのある味
注意点:妊娠中は控えて下さい。

 

8)マジョラム

学 名:Origanum majorana
英 名:marjoram
和 名:マヨラナ
分 類:多年草
科属名:シソ科 ハナハッカ属
原産地:地中海沿岸
成 分:マジョラニン、タンニン、チモール、カルバクロール、オリガネンなど

 

マジョラムは古代ギリシャ、ローマでは幸せを象徴するハーブとして、結婚する若い二人が頭にこの花冠をのせる習慣がありました。

マジョラムは抗不安、沈静、制淫作用があるので、心身を安定させリラックスさせてくる効果があります。また、筋肉痛や頭痛にも効果があるとされています。

中世ではビールの原料のホップが使われる前までは、このハーブがビールの苦みに使用されていました。

料理では肉料理によく使用されています。

マジョラムは、オレガノ(マジョラムより強い刺激的な風味を持つ)と同じ仲間なので区別するためにスイートマジョラムやノッテッドマジョラムとも呼ばれます。

 

作 用:鎮静、鎮痙、鎮痛、強壮、利尿、食欲増進など
香 り:若干スパイシーな香り
味 覚:ほろ苦くて甘い味
注意点:子宮を刺激するので妊娠中は使用を控えて下さい。心臓に障害のある方は使用量に注意をして下さい。

 

9)マリーゴールド

学 名:Calendula officinalis
英 名:Pot Marigold
和 名:キンセンカ(金盞花)
分 類:一年草
科属名:きく科 キンセンカ属
原産地:地中海沿岸
成 分:サポニン、フラボノイド、カロチノイド、カロテン、ステロールなど

 

マリーゴールドは日本では観賞用として花壇などに植えられていますが、ヨーロッパでは食用花としてサフランの代わりにパエリヤなどに使用されています。

マリーゴールドはエストロゲン(女性ホルモン)の類似作用があるので女性特有の更年期障害、PMS(月経前症候群)に有効なハーブです。

解毒・殺菌作用もあり、体内の毒素を排出する効果があります。胆汁分泌促進作用があるので肝臓の働きを活発します。

栽培は簡単にでき、黄色やオレンジ色の綺麗な花を咲かせます。

 

作 用:ホルモンバランス調整、収斂、殺菌、抗炎症、胆汁分泌促進など
香 り:ほとんど香りはない
味 覚:さっぱりクセの無い味
注意点:妊娠中、授乳中は使用を控えて下さい。

 

10)メリッサ(レモンバーム)

学 名:Melissa officinalis
英 名:Lemon balm
和 名:コウスイハッカ(香水薄荷)、セイヨウヤマハッカ(西洋山薄荷)
分 類:多年草
科属名:シソ科 コウスイハッカ属
原産地:南ヨーロッパ
成 分:シトロネラール、ポリフェノール、タンニン、フラボノイドなど

 

メリッサは古くから治療に用いられていて、解熱、頭痛に効くと言われていました。また記憶力を高める効果があるとも言われています。

メリッサには抗うつ、鎮静、血圧降下、抗菌、抗ウイルス作用があり、子宮を強壮する作用も持っています。

不安や緊張、イライラするときや不眠などの時、心身をリラックス、精神安定したい時に飲用すると有効です。

葉はレモンのような香りがして、様々な料理などによく使用されています。

ギリシア語でメリッサはミツバチを意味し、メリッサの香りにミツバチが寄ってくることから、そこから名を付けたと言われています。

 

作 用:抗うつ、鎮静、血圧降下、抗菌、抗ウイルス作用、子宮強壮など
香 り:レモンのような香り
味 覚:スッキリした味
注意点:なし

 

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11)ヤロウ

学 名:Achillea millefolium
英 名:Yarrow
和 名:セイヨウノコギリソウ(西洋鋸草)
分 類:多年草
科属名:キク科 ノコギリソウ属
原産地:ヨーロッパ
成 分:アキレイン、アズレン、タンニン、タマリン、シネオール、ステロール、フラボノイドなど

 

ヤロウは「兵士の傷薬」という古い呼び名があり、止血、傷口を固める効能があることで、昔から知られています。

イギリスでは古くから薬草として栽培して、火傷や切り傷用の軟膏を作っていたそうです。

ヤロウにはステロールという成分が含まれており、これが更年期障害やPMS(月経前症候群)の改善に有効とされています。また抹消血管を広げる作用があるので高血圧予防にも効果的です。

消毒用としてハーブティーを冷やして傷口に当てる使い方ができます。また殺菌力に優れ、怪我をした箇所に葉をそのまま当てたり、粉末にして軟膏として利用することもできます。

ヤロウの葉は生ゴミに一枚入れるだけで、急速にゴミを分解することができるほど強力なパワーがあります。

また根から出る分泌液は、近くに生えている植物の病気を治し、害虫をよせつけない力があります。

 

作 用:ホルモンバランス調整、収斂、止血、解熱、血圧降下、殺菌、止血など
香 り:薬草のような香り
味 覚:少し苦い味
注意点:妊娠中は使用を控えて下さい。キク科アレルギーの方は控えて下さい。多量に飲用すると頭痛やめまいを起こすことがあります。

 

12)ラベンダー

学 名:Lavandula angustifolia
英 名:lavender
和 名:ラベンダー
分 類:常緑小低木
科属名:シソ科 ラヴァンドラ属
原産地:地中海沿岸、インド、カナリア諸島、北アフリカ、中東
成 分:リナロール、ラベンジュリルアセテート、シネオール、リモネン、タンニン、フラボノイドなど

 

ラベンダーは古くから、多くの薬効を持つハーブとして利用されており、また芳香植物としてその香りが活用されてきました。園芸用としても愛好されていて、紫色の花が最も有名で知られています。

ラベンダーは優れた鎮静作用があり、ストレス、不眠症、偏頭痛などをやわらげる効果があります。また消化不良、神経性の胃炎や胃腸の不快感などにも効果があると言われています。

更にラベンダーは他のハーブと組み合わせて使用すると、円形脱毛症に対しても有効性があると言われています。

フランスなどでは乾燥させた花を布袋に入れた匂い袋のようなものがあり、それを洋服タンスに入れたりして防虫剤代わりとして利用しています。

また香り袋をベッドの枕の近くなどに置いて寝室に漂わせたり、枕の中にラベンダーを入れておくと香りがリラックス効果を生み出し、心身を安定させ心地よい眠りへと誘う使い方もされています。

精油は香料として用いられたり、アロマセラピーとしてリラクゼーション等によく利用されています。

 

作 用:鎮静、鎮痛、抗菌、発汗、保温など
香 り:爽やかな香り
味 覚:かすかに甘い味
注意点:妊娠初期は使用を控えて下さい。

 

13)リンデンフラワー

学 名:Tilia europaea
英 名:common lime
和 名:セイヨウシナノキ
分 類:落葉高木
科属名:シナノキ科 シナノキ属
原産地:ヨーロッパ
成 分:ファルネソール、サポニン、フラボノイド、粘液質など

 

リンデンはヨーロッパでは古くから植えられ、今でも一般的に街路樹や公園樹、庭木に植えられていて良くテレビなどでも目にする機会があります。

花と苞の部分(リンデンフラワー)には優れた鎮静作用があり、不眠症の方にとても良いとされています。また血圧を下げる働きがあるといわれており、高血圧や動脈硬化、心筋梗塞などの予防に有効です。

花が咲く時期は木の下に立つと甘い香りに包まれます。花からは上質の蜂蜜が取れるので、蜂蜜の貴重な蜜源として重宝されています。

ヨーロッパでは街路樹として植えられていますが、日本では高温多湿の為、北海道などの寒冷地以外での栽培はできないので、普段目にすることはありません。

 

作 用:鎮静、鎮痙、発汗促進など
香 り:上品でかすかに甘い香り
味 覚:ほとんど味は無い
注意点:無し

 

14)レディスマントル

学 名:Alchemilla
英 名:Lady’s mantle
和 名:セイヨウハゴロモソウ(西洋羽衣草)
分 類:多年草
科属名:バラ科 ハゴロモグサ属
原産地:北半球(ヨーロッパ~北西アジア)
成 分:スラレオール、トランスアネトール、タンニン、苦味質、サリチル酸など

 

レディスマントルは縁取りのある葉がマントに似ていてレディスマントル(聖母マリアのマント)と名付けたといわれています。

レディスマントルは古くからあらゆる婦人病に良いとされ、PMS、生理不順、更年期障害の症状などの緩和及び改善に効果的です。

また優れた収斂作用により、下痢や胃腸炎も和らげてくれます。うがいに使えば、喉の痛みを和らげてくれる効果もあるといわれています。

全草にタンニンを含み、止血・消毒作用に優れるため、傷薬としても用いられています。

ただし、日本で多く流通する近縁種のアルケミラモリス(Alchemilla mollis)には、薬効がないと言われていますので、ハーブティーとしての利用はお勧めできません。

 

作 用:ホルモンバランス調整、収斂、抗炎症、食欲増進など
香 り:干草の香り
味 覚:クセの無い味
注意点:妊娠中は使用を控えて下さい。

 

15)レッドクローバー

学 名:Trifolium pratense
英 名:Red clover
和 名:アカツメクサ、ムラサキツメクサ(紫詰草)
分 類:多年草
科属名:マメ科 シャジクソウ属
原産地:ヨーロッパ、西アジアおよび北西アフリカ
成 分:フォルモノネチン、ゲニステイン 、ペクトリナリン、プラトレチン、サリチル酸塩など

 

レッドクローバーは古くから呼吸器の症状改善で使われてきました。

レッドクローバーはイソフラボンとエストロゲンを含んでいるので、老化、骨粗しょう症、生活習慣病など女性特有の更年期症状を予防や緩和するのに有効です。

また抗炎症作用もあり、喉や口内炎の痛みや腫れ物に良く、気管や呼吸器などのトラブルの予防や緩和にも有効です。

最近ではバストアップや美肌効果もあると注目されているハーブです。

 

作 用:ホルモンバランス調整、抗菌、消炎、浄化など
香 り:草原のような香り
味 覚:クセの無い味
注意点:妊娠中は使用を控えて下さい。

 

美味しいハーブティーの入れ方(1人分)

※フレッシュハーブもドライハーブも基本的には同じです。

1)ティーカップ(約150~180ml)とティーポットにお湯を注いで
  あらかじめ温めてます。

2)ドライハーブなら小さなスプーン山盛り1杯、フレッシュハーブなら、
  スプーン3杯をポットに入れます。
  ※フレッシュハーブはドライハーブの約3倍が目安です。
   またフレッシュハーブは、ティーポットに入れる前に軽く洗って
   よく水気を切ります。
   そして指でちぎって細かくして入れます。

3)沸騰させた熱湯を、ポットに注ぎます。

4)ポットにふたをして、3~5分ほど蒸らします。
  ハーブが、底に沈んできたらできあがりです。

5)目の細かい茶こしでこしながら、カップに注ぎます。

以上、ティータイムで楽しいひとときをお過ごし下さい♪