クロールのバタ足は効果がなく、むしろ逆効果で進まないという衝撃のニュースが飛び込んできました!
クロールといえば腕を回転させながらバタ足して進みますが、バタ足の意味がないとはどういうことでしょうか?
また、バタ足しない場合は足をどうしたらいいのでしょうか?
調べてみました。
目次
クロールのバタ足は効果なし?筑波大と東工大が論文で発表!
この情報は、「ジャーナル・オブ・バイオメカニクス」(URL:https://doi.org/10.1016/j.jbiomech.2018.05.027)に論文が掲載されました。
内容は、秒速1・3メートル(100メートルのタイムで76秒92に相当)より速くなると、足の動きで生じる水の抵抗が大幅に増えるというもの。
もともとクロールのバタ足は、下半身を水平に持ち上げる役割を果たしていて、抵抗を減らすのに役立っていると言われていました。
出典:https://www.huffingtonpost.jp/2018/07/04/swimmingfreestyle_a_23474222/
実験では、ワイヤを付けた水泳選手に水槽内で(1)腕と足で泳ぐ(2)腕だけで泳ぐ(3)体をまっすぐに伸ばすの3パターンで泳いでもらい、体にかかる水の抵抗力を計測した。
その結果、秒速1・1メートル(100メートルのタイムで90秒91に相当)の低速ではバタ足は推進力になっているものの、秒速1・3メートルを超えると足の動きが水の流れを妨げ、抵抗は速度の3乗に比例して大きくなっていた。
実験結果では、秒速1.3メートル以上の速さになる場合は、バタ足は水の抵抗になるということでした。
クロールのバタ足は効果なし?足はどうすればいい?
クロールで秒速1.3メートル(100メートルのタイムで76秒92に相当)というのはどれくらいの速さなのでしょうか?
小学生【男子】8歳以下のクロール100mの「泳力評価基準」によると、
「資格級AA12」に該当します。
URL:https://www.swim.or.jp/compe_swim/qualification/mens_under08.php
つまり、小学生でも達成することが出来る速度なので、子ども・大人含めて、ある程度泳げる人はほとんど該当する速さということになります。
今までの常識が覆される発表でした。
じゃあどういうクロールの泳ぎ方をすればいいのでしょうか?
筑波大の高木英樹教授は「振れ幅の小さい、しなやかなキックを打ち、水をつかむ上半身の技術を磨くことがタイム向上につながるだろう」と話している。
ということです。
つまり、「バタ足はするけれども、バタ足の幅を小刻みに小さくし、腕の回転の技術を磨いた方がいい」ということです。
バタ足は抵抗になるけれども、下半身を水平に持ち上げる効果もあるので最低限やった方がいいということですね。
クロールでバタ足は効果なし?ネットの反応は?
これは”一定以上の速さになると”クロールのバタ足のために足を傾ける際に生じる水の抵抗がバタ足の推進力より大きくなるからであって、常人では一定以上の速さを越さないと思うけどね、知らんけどhttps://t.co/ocPXG1vf3n
— na_ii_to_nn (@nn_question) 2018年7月5日
体勢とるためにバタ足してるだけで、
クロールは腕の力で進むんだぞって結構昔から言われてた気がするけど。クロールのバタ足、速くなる効果なし むしろ水の抵抗増:朝日新聞デジタル https://t.co/qb7KcPHNFH
— しう (@Shiw_BV) 2018年7月5日
クロールのバタ足の論文が話題だけど、トップ選手のクロール見てるとそこまでバタ足してないから理にかなってるんよな
— せっきー (@hibisecky) 2018年7月5日
まとめ
クロールのバタ足は効果がない?という内容で紹介しました。
確かに水の抵抗は増すものの、それでもバタ足はやった方がいいという結論でした。