韓国の話題が出ると、必ずと言っていいほど出てくるのが慰安婦問題と竹島問題。

この竹島ですがお互いに領有権を主張しているというのは分かるけれど、実際になぜ主張するのか、

竹島の領有権を得ることで何が得られるのか、ということは正直よく分かっていませんでした。

文在寅(ムン・ジェイン)さんが大統領になって、これから情勢も変化すると思いますが、

ここで詳しく竹島問題について調べてみました。

スポンサーリンク

 

そもそも竹島問題とは?子供でもわかりやすく

竹島問題とは、そもそもどんな問題なのか?

詳しくは分からない、という方のために、子供にもわかりやすく解説したいと思います。

参考:写真は竹島とは関係ありません。

 

まず、竹島は島根県に属する、本州より離れたところにある島です。

大きな島が2つとまわりの数十の岩からなる「島」なんですね。

全体の大きさはおおよそ東京ドーム5つ分のようですよ。

あまり大きくないですね。

 

もともと人も住めないような島なんです。

その島を「自分の国のものである」と日本と韓国が主張しています。

なぜそんなことが起こってきたのか?

 

始まりは、第二次世界大戦で日本が負けたことから起こります。

負けた日本は、すべての領土を一旦取り上げらてしまいます。

その時に日本は「仮」として日本の領海を制限されていました。

しかしそれはあくまで「仮」のもの。

 

正式に日本の領土、領海が決まるまでのことだったのです。

それから日本の領土、領海が正式に決まるのですが、その中に竹島も入っていました。

そこに異議を唱えたのが韓国なんですね。

 

竹島は昔は自国の領土だったと主張しますが、当時の米国国務次官補ディーン・ラスクさんからの書簡で却下されます。

日本の領土を決めた内容も入っているサンフランシスコ平和条約が1952年に調印され、翌年4月に発効されることが決まると、

韓国はその発効前に「仮」の領海を元に竹島を含めた自国の領土の李承晩ラインを勝手に宣言し、その領海に入る日本人を次々と捕獲しだします。

 

1965年の日韓基本条約締結により、日韓漁業協定が成立されるまでこのラインは続いていました。

その13年間に、日本人抑留者は3,929人、死傷者は44人となったのです。

 

この李承晩ラインの宣言前後には、色んな背景があって、竹島とその領海の利権だけではなく、韓国が「戦勝国」として扱われなかったことや、日本が韓国に対して賠償責任を負う義務ないとされたこともあったようです。

ちょっと難しいですが第二次世界大戦時は、韓国は日本の「敵対国」ではなく「日本の一部」だったと判断されたからなのです。

 

そこで調べていて勘違いしていたことがありました。

サンフランシスコ平和条約の締結に、韓国は参加「しなかった」のではなく、参加「できなかった」んですね。

「戦勝国」ではなかったから。

 

そこを逆手に取って、サンフランシスコ平和条約で決まったことを無視して竹島を不法占拠しているという訳です。

韓国調印してないしってことでしょうね。

日韓基本条約締結では李承晩ラインだけ廃止され、領土の問題は棚上げになっているので、今もこの問題が続いているんですね。

 

竹島の揉める理由は?海底資源があるのか?

でもなんでこんなに韓国は竹島を渡したくないのでしょうか?

竹島周辺の海域は対馬暖流とリマン海流の接点で、昔から魚介藻類が豊富な好漁場でした。

それだけでなく、海底資源もあると言われています。

 

日本では竹島に近寄ることすら出来ない状態ですから、本当に海底資源があるのかというのはハッキリしません。

ただ韓国の領土である竹島との距離が約88kmの鬱陵島(うるるんとう)では調査が行われ、その周辺では、液化天然ガス換算で8億~10億トンあるとされています。

なので竹島にもあると考えたのかもしれませんね。

 

今のところ、やはり漁業権が主な理由と考えられます。

土地自体が狭い韓国としては海の資源はとても大事なものなのかもしれませんね。

もちろん、同じく小さな国日本も、海の資源は大事なものです。

お互い大事な資源を譲れるわけがありません。

この竹島問題は解決することができるんでしょうか?

スポンサーリンク

 

竹島問題の解決策!こんな方法もある!

日本政府は4度、国際司法裁判所への付託を韓国側に提案してきました。

ようするに、第三者のいる場所で客観的に竹島がどちらの国のものであるかハッキリさせましょう。

と、日本は韓国に言ったんですね。

 

ところが客観的な判断には、色んな過去の証明が必要ですが、韓国にはそれがありません。

竹島は日本の領土であるという判断がされるかもしれないので、韓国は拒否し続けています。

 

サンフランシスコ平和条約を作成するとき、最初は竹島も韓国の領土だとなっていましたが、日本側が証拠を出して自分達の領土であると証明したため、外れることになったこともあるかもしれませんね。

しかし確実に日本の領土になるとも言えないのです。

ですから国際司法裁判所は韓国側にとっても悪くはないと思うんですが・・・

 

国際司法裁判所への付託は一方の国だけでも良いので、日本は付託し、日本の領土であると国際的にハッキリさせておくことも大事なことなのではないでしょうか。

韓国側がその結果を否定したとしても、国際的にハッキリすれば立場が悪くなるのは韓国側ですし。

それにハッキリすれば韓国への経済的制裁も可能になるかもしれませんしね。

 

まぁ、韓国との国交断絶や竹島自体壊しちゃえば?なんて過激な主張をする人もいるかもしれませんが、それはそれで面倒なだけだと思いますしね。

まずは国際的な世論を味方につけ、韓国への経済的支援をやめ、竹島の不法占拠をやめさせる形が一番無難なんじゃないかな、と考えています。

 

その他には、お互いが妥協して歩み寄る方法ですね。

どちらかの領土としても、日韓どちらの人も自由に漁業や島への上陸ができるように合意できればいいかな。

なんでも自分のもの!と主張する韓国に、この提案が受け入れられるとはあまり思っていませんが・・・

 

まとめ

お互いにお互いの言い分はあるとは思いますが、とりあえず不法占拠をやめて対等に話し合ってほしいと思いますね。

それとは別に、李承晩ラインのあった時の酷い事を謝ってほしいです。

日本は戦争に負けたことによって、色んな島を他国から狙われていますが、負けたから領土を渡さないといけない、という事は絶対にありません。

きちんと日本領土であることを力強く国際的な場で主張してほしいと思います。